第1章 総 則
第1条(約款の適用)
1. 当社はこの約款(以下「約款」という)及び細則の定めるところにより、貸渡自動車(以下「レンタカー」という)を借受人に貸渡す ものとし、借受人はこれを借受けるものとします。なお、約款及び細則に定めない事項については、法令又は一般の慣習によるものと します。
2. 当社は、約款及び細則の趣旨、法令及び一般の慣習に反しない範囲で特約に応ずることがあります。特約した場合には、その特約がこ の約款及び細則に優先するものとします。
3. 借受人は、貸渡契約の締結にあたり、借受人と異なる運転者を指定する場合、約款及び細則中の運転者の義務と定められた事項をその 運転者に周知し、遵守させるものとします。
第2章 予 約
第2条(予約の申込)
1. 借受人は、レンタカーを借受けるにあたって、当社指定の料金表等に同意の上、当社所定の方法により、予め車種クラス、使用目的、 借受開始日時、借受場所、借受期間、返還場所、運転者、チャイルドシート等付属品の要否、その他の借受条件(以下「借受条件」と いう)を明示して予約の申込を行うことができます。
2. 当社は、借受人から予約の申込があったときは、原則として、当社の保有するレンタカーや当社の認める借受条件の範囲内で予約に応 するものとします。この場合、借受人は、当社が特に認める場合を除き、当社所定の予約申込金を支払うものとします。
第3条(予約の変更)
1. 借受人は、借受条件を変更しようとするときは、当社の承諾を受けなければならないものとします。
第4条(予約の取消等)
1. 借受人及び当社は、第2条第1項の借受開始日時までにレンタカーの貸渡契約を締結するものとします。
2. 借受人及び当社は、当社所定の方法により、予約を取消すことができます。なお、予約した借受開始時刻を1時間以上経過してもレン タカー貸渡契約(以下「貸渡契約」という)が締結されなかったときは、事情の如何を問わず、予約が取消されたものとします。
3. 借受人の都合により予約が取消されたときは、借受人は、別に定めるところにより当社所定の予約取消手数料を当社に支払うものとし、 当社はこの予約取消手数料の支払いがあったときは、受領済の予約申込金を借受人に返還するものとします。
4. 当社の都合により予約が取消されたときは、当社は受領済みの予約申込金を借受人に返還するものとします。
5. 前2項以外の事由により貸渡契約が締結されなかったときは、予約は取消されたものとします。この場合、当社は受領済みの予約申込 金を借受人に返還するものとします。
6. 借受人及び当社は、予約が取消されたこと及び貸渡契約が締結されなかったことについて、本条及び次条に定める場合を除き、相互に 何らかの請求をしないものとします。
第5条(代替レンタカー)
1. 当社は、借受人から予約のあった車種クラス、付属品、禁煙車・喫煙者の別、トランスミッションの仕様等の条件(以下「条件」とい う)に該当するレンタカーの貸渡ができないときは、直ちにその旨を借受人に通知するものとします。
2. 当社は、前項の場合で、予約のあった条件以外のレンタカーを貸渡すことが可能な時は、前条第4項及び第5項にかかわらず、借受人 に予約と異なるレンタカー(以下「代替レンタカー」という)の貸渡を申込むことができるものとします。
3. 借受人が前項の申込を承認したときは、当社は予約時の借受条件のうち、満たさなかった条件以外は予約時と同一の借受条件で代替レ ンタカーを貸渡すものとします。この場合、借受人は、代替レンタカーの貸渡料金と予約のあった条件のレンタカーの貸渡料金のうち、 いずれか低いほうの料金を支払うものとします。
4. 借受人が第2項の申込を拒絶した場合、予約は取消されたものとし、予約申込金等の取扱いについては、前条第5項を適用するものと します。
第6条(予約業務の代行)
1. 借受人は、当社に代わって予約業務を取扱うレンタカー予約サイト、旅行代理店・提携会社等(以下「代行業者」という)において予 約の申込をすることができます。
2. 前項の申込を行ったときは、借受人は予約の変更又は取り消しをその申込を行った代行業者に対してするものとします。
第3章 貸 渡
第7条(貸渡契約の締結)
1. 借受人は借受条件を、当社は約款・料金表等により貸渡条件を、それぞれ明示して、貸渡契約を締結するものとします。
2. 当社は、貸渡簿(貸渡原票)及び第13条に規定する貸渡証に運転者の氏名・住所・運転免許の種類及び運転免許証の番号を記載し又 はその写しを添付するため、貸渡契約の締結にあたり、借受人に対し、借受人の指定する運転者の運転免許証の提示を求め、当社が必 要と認めた場合はその写しの提出を求めます。この場合、借受人は、自己が運転者であるときは自己の運転免許証を提示し、当社が求 めた場合はその写しを提出するものとし、借受人と運転者が異なるときはその運転者の運転免許証を提示させ、当社が求めた場合はそ の写しを提出するものとします。
3. 当社は、貸渡契約の締結にあたり、借受人に対し、運転免許証の他に身元を証明する書類の提出を求め、提出された書類の写しをとる ことがあります。
4. 当社は、貸渡契約の締結にあたり、借受人又は運転者に携帯電話番号等の緊急連絡先の提示を求めるものとします。
5. 当社は、貸渡契約の締結にあたり、借受人に対し、クレジットカード・現金等の支払方法を指定することがあります。
第8条(貸渡拒絶)
1. 当社は、借受人又は運転者が次の各号に該当する場合は、貸渡契約の締結を拒絶するとともに、予約を取消すことができるものとします。
(1)レンタカーの運転に必要な運転免許証を有していないとき。
(2)酒気を帯びていると認められるとき。
(3)麻薬、覚せい剤、シンナー等による中毒症状等呈していると認められるとき。
(4)チャイルドシートがないにも関わらず、6才未満の幼児を同乗させるとき。
(5)第24条に定める当店の貸渡注意者リストに登録されているとき。
(6)指定暴力団、指定暴力関係団体の構成員又は関係者、その他反社会的組織に属していると認められるとき。
(7)当社との取引に関し、当社の従業員その他の関係者に対して、暴力的行為若しくは言辞を用いたとき、又は合理的範囲を超える負 担を要求したとき。
(8)風説を流布し、又は偽計若しくは威力を用いて当社の信用をき損し、又は業務を妨害したとき。
(9)約款及び細則に違反する行為があったとき。
(10)その他、当社が不適当と認めたとき。
第9条(貸渡契約の成立等)
1. 貸渡契約は、借受人が貸渡契約書に署名をし、当社が借受人にレンタカー(付属品を含む。以下同じ)を引渡したときに成立するも のとします。この場合、受領済の予約申込金は貸渡料金の一部に充当されるものとします。
2. 前項の引渡は、第2条の借受開始日時及び借受場所で行うものとします。
第10条(貸渡料金)
1. 貸渡契約が成立した場合、借受人は当社に対して次項に定める貸渡料金を支払うものとします。
2. 貸渡料金とは、以下の合計金額をいうものとし、当社はそれぞれの金額又はその照会先を料金表に明示します。
(1)基本料金
(2)免責補償料
(3)オプション装備料
(4)その他の料金
3. 当社が、貸渡料金を、第2条による予約を完了した後に改定したときは、借受人は予約完了時に適用した料金と貸渡時の料金のうち、 いずれか低い方の料金を支払うものとします。
第11条(借受条件の変更)
1. 借受人は、貸渡契約の締結後、第7条の借受条件を変更しようとするときは、当社の承諾を受けなければならないものとします。
第12条(点検整備等)
1. 当社は、道路運送車両法第47条の2(日常点検整備)及び第48条(定期点検整備)に定める点検をし、必要な整備を実施したレ ンタカーを貸渡すものとします。
2. 借受人又は運転者は、レンタカーの貸渡にあたり、別に定める点検表に基づく車体外観及び付属品の検査を行い、レンタカーに整備 不良がないことを確認するとともに、レンタカーが借受条件を満たしていることを確認するものとします。
第13条(貸渡証の交付・携行等)
1. 当社は、レンタカーを引渡したときは、地方運輸局運輸支局長、沖縄総合事務局陸運事務所長が定めた内容を記載した所定の貸渡証 を借受人に交付するものとします。
2. 借受人又は運転者は、レンタカーの使用中、前項により交付を受けた貸渡証を携行しなければならないものとします。
3. 借受人又は運転者は、貸渡証を紛失したときは、直ちにその旨を当社に通知するものとします。
4. 借受人又は運転者は、レンタカーの返還とともに、貸渡証を当社に返還するものとします。
第4章 使 用
第14条(借受人の管理責任)
1. 借受人又は運転者は、レンタカーの引渡を受けてから当社に返還するまでの間(以下「使用中」という)、善良な管理者の注意を もってレンタカーを使用し、管理するものとします。
2. 借受人又は運転者は、レンタカーを使用する際には、法令、約款、細則、取扱説明書、その他当社が提示する使用法を尊守しレンタ カーを使用するものとします。
第15条(日常点検整備)
1. 借受人又は運転者は、使用中、借受けたレンタカーについて、毎日使用する前に道路運送車両法第47条の2(日常点検整備)に定 める日常点検整備を実施しなければならないものとします。
第16条(禁止行為)
1. 借受人又は運転者は、使用中に次の行為をしてはならないものとします。
(1)当社の承諾及び道路運送法に基づく許可等を受けることなくレンタカーを自動車運送事業又はこれに類する目的に使用するこ と。
(2)レンタカーを所定の使用目的以外に使用し又は第7条の運転者以外の者に運転させること。
(3)レンタカーを転貸し、第三者に使用させ又は他に担保の用に供する等の行為をすること。
(4)レンタカーの自動車登録番号標又は車両番号標を偽造若しくは変造し、又はレンタカーを改造若しくは変造する等その現状を 変更すること。
(5)当社の承諾を受けることなく、レンタカーを各種テスト若しくは競技(当社が競技に該当すると判断するものを含む)に使用 し又は他車の牽引若しくは後押しに使用すること。
(6)法令又は公序良俗に違反してレンタカーを使用すること。
(7)当社の承諾を受けることなくレンタカーについて損害保険に加入すること。
(8)レンタカーを日本国外に持ち出すこと。
(9)当社又は他の借受人に著しく迷惑を掛ける行為(レンタカーの車内への物品等の放置、禁煙車両での喫煙行為等、レンタカー の汚損等を含むがこれに限らない)を行うこと。
(10)その他第7条の借受条件又は貸渡条件に違反する行為をすること。
第17条(違法駐車)
1. 借受人又は運転者は、レンタカーに関し、道路交通法に定める違法駐車をしたときは、違法駐車後直ちに違法駐車をした地域を管轄 する警察支所(以下「管轄警察署」という)に出頭し、自らの責任と負担で違法駐車に係る反則金及び違法駐車に伴うレッカー移 動・保管・引取等の諸費用を納付する(以下「違反処理」という)ものとします。
2. 当社は、警察からレンタカーの違法駐車の連絡を受けたときは、借受人又は運転者に連絡し、速やかにレンタカーを移動させ、レン タカーの借受期間満了時又は当社の指示する時までに管轄警察署に出頭して違反処理を行うよう指示するものとし、借受人又は運転 者はこれに従うものとします。なお、当社は、レンタカーが警察により移動された場合には、当社の判断により、自らレンタカーを 警察から引き取る場合があります。
3. 当社は、前項の指示を行った後、当社の判断により、違反処理の状況を交通反則告知書及び納付書・領収証書等により確認するもの とし、処理されていない場合には、処理されるまで借受人又は運転者に対して繰り返し前項の指示を行うものとします。また、借受 人又は運転者が前項の指示に従わない場合は、当社は、何らかの通知・催告を要せず貸渡契約を解除し、直ちにレンタカーの返還を 請求することができるものとし、借受人又は運転者は、違法駐車をした事実及び警察署等に出頭し、違反者として法律上の措置に従 うこと等を自認する旨の当社所定の文書(以下「自認書」という)に自署するものとします。
4. 約款冒頭の個人情報の取扱いに関する規定にかかわらず、借受人又は運転者は、当社が必要と認めた場合は、警察に対して自認書及 び貸渡証等の個人情報を含む資料を提出するなどの必要な協力を行う他、公安委員会に対して道路交通法第51条の4第6項に定め る弁明書、自認書及び貸渡証等の資料を提出することに同意します。
5. 借受人又は運転者がレンタカー返却までに違反処理を行わなかった場合、当社が借受人若しくは運転者若しくはレンタカーの探索に 要した場合は、借受人は、当社が指定する期日までに、次に掲げる費用を当社に支払うものとします。
(1)放置違反金相当額
(2)当社が定める駐車違反違約金(上記(1)放置違反金相当額と併せ、以下「駐車違反金」という)
(3)探索費用及び車両管理費用
6. 当社は、借受人が前項に基づき駐車違反金を当社に支払った後に、当該駐車違反に係る反則金を納付し又は公訴を提訴され若しくは 家庭裁判所の審判に付されたことにより、当社に放置違反金が還付されたときは、駐車違反金を借受人に返還するものとします。
第18条(ドライブレコーダー)
1. 借受人及び運転者は、レンタカーにドライブレコーダーが搭載されている場合があり、借受人及び運転者の運転状況が記録されるこ と、及び当社が当該記録情報を下記の目的で利用することに同意するものとします。
(1)事故が発生した場合に、事故発生時の状況を確認するため。
(2)レンタカーの管理又は貸渡契約の履行等のために必要と認められる場合に、借受人及び運転者の運転状況を確認するため。
(3)借受人及び運転者に対して提供する商品・サービス等の品質向上、顧客満足度向上のためマーケティング分析に利用するため。
2. 借受人及び運転者は、第1項のドライブレコーダーによって記録された情報について、当社が法令に基づき開示を求められた場合、 又は裁判所、行政機関その他公的機関から開示請求・開示命令を受けた場合に、必要な限度でこれを開示することに同意するものと します。
第5章 返 還
第19条(借受人の返還責任)
1. 借受人は、レンタカーを借受期間満了時までに所定の返還場所において返還するものとします。
2. 借受人は、天災その他の不可抗力により借受期間内にレンタカーを返還することができないときは、直ちに当社に連絡し、当社の指示に従 うものとします。
第20条(レンタカーの確認等)
1. 借受人は、当社立ち合いのもとに、レンタカーを通常の使用による劣化・摩耗又は借受人及び運転者の責に帰すべからざる事由により生じ た損傷を除き、引渡時の状態で返還するものとします。
2. 借受人は、レンタカーの返還にあたって、レンタカー内に借受人、運転者又は同乗者の遺留品がないことを確認して返還するものとします。
第21条(レンタカーの返還時期等)
1. 借受人は、第11条により借受期間を延長したときは、変更後の貸渡期間に対応する料金から変更前の貸渡料金を差し引いた差額分を支払 うものとします。
2. 借受人は、第11条による当社の承諾を受けることなく借受期間を超過した後に返還したときは、前項の料金に加え、超過した時間に応じ た超過料金の倍額の違約料を支払うものとします。
第22条(レンタカーの返還場所等)
1. 借受人は、第11条により所定の返還場所を変更したときは、返還場所の変更によって必要となる回送のための費用(以下「回送費用」と いう)を負担するものとします。
2. 借受人は、第11条による当社の承諾を受けることなく所定の返還場所以外の場所にレンタカーを返還したときは、回送費用の倍額の違約 料を支払うものとします。
第23条(レンタカーが返還されなかった場合の措置)
1. 当社は、借受人に次の各号のいずれかが該当するときは、刑事告訴を行う等の法的手続きをとるものとします。
(1)借受期間が満了したのにもかかわらず当社の返還請求に応じないとき。
(2)借受人の所在が不明である等、不返還と認められるとき。
2. 前項各号の場合、借受人は、当社が借受人の探索及びレンタカーの回収に要した費用等を当社に支払うものとします。
第24条(貸渡情報の登録と利用の合意)
1. 約款冒頭の個人情報の取扱いに関する規定にかかわらず、借受人は、次の各号のいずれかに該当するときは、借受人の氏名・生年月日・運 転免許証番号等を含む客観的な貸渡事実に基づく情報(以下「貸渡情報」という)が貸渡注意者リストに7年を超えない期間登録されるこ とに同意するものとします。
(1)借受人又は運転者が、当社の指定する期日までに、第17条5項に定める駐車違反金を当社に支払わなかったとき。
(2)前条第1項各号に該当したとき。
2. 約款冒頭の個人情報の取扱いに関する規定にかかわらず、借受人は、次に掲げる事項に同意するものとします。
(1)貸渡注意者リストに登録された貸渡情報が、株式会社MIYAKO LEISURE俱楽部及び関連会社に利用されること。
第6章 故障・事故・盗難時の措置
第25条(レンタカーの故障)
1. 借受人又は運転者は、使用中にレンタカーの異常又は故障を発見したときは、直ちに運転を中止し、当社に連絡するとともに、当社の指示 に従うものとします。
第26条(事故)
1. 借受人又は運転者は、使用中にレンタカーに係る事故が発生したときは、直ちに運転を中止し、事故の大小に関わらず法令上の措置をとる とともに、次に定める措置をとるものとします。
(1)直ちに事故の状況等を当社に報告し、当社の指示に従うこと。
(2)前号の指示に基づきレンタカーの修理を行う場合は、当社が認めた場合を除き、当社又は当社の指定する工場で行うこと。
(3)事故に関し、当社及び当社が契約している保険会社の調査に協力し、当社及び保険会社が要求する書類等を遅滞なく提出すること。
(4)事故に関し相手方と示談その他の合意をするときは、予め当社の承諾を受けること。
2. 借受人又は運転者は、前項の他自らの責任において事故の処理・解決をするものとします。
3. 当社は、借受人又は運転者のため事故の処理について助言を行うとともに、その解決に協力するものとします。
4. 当社は、事故発生時の状況を確認することを目的として、車載型事故記録装置が装置されている車両について衝撃が発生し、又は急制動が なされた場合等の状況を記録するものとします。
5. 当社は、必要が認められる場合には、前項の記録を検証するなどの措置をとるものとします。
第27条(盗難)
1. 借受人又は運転者は、使用中にレンタカーの盗難が発生したときその他被害を受けたときは、次に定める措置をとるものとします。
(1)直ちに最寄りの警察に通報すること。
(2)直ちに被害状況等を当社に報告し、当社の指示に従うこと。
(3)盗難・被害に関し当社及び当社の契約保険会社の調査に協力し、当社及び保険会社が要求する書類等を遅滞なく提出すること。
第28条(使用不能による貸渡契約の終了)
1. 借受期間中において故障・事故・盗難その他の事由(以下「故障等」という)によりレンタカーが使用できなくなったときは、貸渡契約は 終了するものとします。
2. 借受人は、前項の場合、レンタカーの引取及び修理等に要する費用を負担するものとし、当社は受領済みの貸渡料金を返還しないものとし ます。但し、故障等が第3項又は第5項に定める事由による場合はこの限りでないものとします。
3. 故障等が貸渡前に存した欠陥・不具合その他レンタカーが借受条件に適合していないことに起因する場合は、借受人は当社から代替レンタ カーの提供を受けることができるものとします。なお、代替レンタカーの提供条件については、第5条第3項を準用するものとします。
4. 借受人が前項の代替レンタカーの提供を受けないときは、当社は受領済みの貸渡料金を全額返還するものとします。なお、当社が代替レン タカーを提供できない場合も同様とします。
5. 故障等が借受人、運転者及び当社のいずれの責めにも帰することができない事由により生じた場合は、当社は、受領済みの貸渡料金から、 貸渡から貸渡契約の終了までの期間に対応する貸渡料金を差し引いた残額を借受人に返還するものとします。
6. 借受人は、本条に定める措置を除き、レンタカーを使用できなかったことにより生ずる損害について当社に対し、本条に定める以外のいか なる請求もできないものとします。但し、故障等が当社の故意又は重大な過失により生じた場合を除きます。
第7章 賠償及び補償
第29条(借受人による賠償及び営業補償)
1. 借受人は、借受けたレンタカーの使用に関し、借受人又は運転者が当社のレンタカーに損害を与えたときは、その損害を賠償するものとし ます。但し、借受人及び運転者の責めに帰することができない事由による場合を除きます。
2. 前項により借受人が損害賠償責任を負う場合、事故、盗難、故障、レンタカーの汚損・臭気等により当社がそのレンタカーを利用できない ことによる損害については料金表等に定めるところによるものとし、借受人はこれを支払うものとします。
3. 借受人又は運転者は、借受けてたレンタカー(第37条の規定に基づき代理貸渡を受けているレンタカーを含みます)の使用中に関し、借 受人又は運転者の故意又は過失によって第三者又は当社に損害を与えたときは、その損害を賠償するものとします。
4. 前各項に関わらず、激甚災害に対処するための特別の財政援助等に関する法律(昭和37年法律第150号)第2条に基づき激甚災害と指 定された災害(以下「激甚災害」という)による損害については、その損害が当該激甚災害に指定された地域において不可抗力により減失 し、き損し、又はその他の被害を受けたレンタカーに係るもの等の損害については、借受人又は運転者に故意又は重大な過失があった場合 を除き、借受人又は運転手は、その損害を賠償することを要しないものとします。
第30条(保険)
1. 借受人が約款及び細則に基づく賠償責任を負うとき及び運転者が前条第3項の賠償責任を負うときは、当社がレンタカーについて締 結した損害保険契約により、次の限度内の保険金が給付されます。但し、その保険約款の免責事由に該当するときはこの保険金は給付さ れません。
(1)対人補償 1名につき無制限(自賠責保険を含む)
(2)対物補償 1事故につき無制限(免責額5万円)
(3)車両補償 1事故につき時価まで(免責額5万円)
(4)人身傷害補償 1名につき3000万円まで 2. 保険金が給付されない損害及び前項の定めにより給付される保険金額を超える損害については、借受人又は運転者の負担とします。
3. 当社が前項に定める借受人又は運転者の負担すべき損害金を支払ったときは、借受人又は運転者は、直ちに当社の支払額を当社に弁済する ものとします。
4. 第1項に定める保険金の免責額に相当する損害については、借受人が予め当社に免責補償料を支払ったときは当社の負担とします。但し、そ の免責補償料の支払いがないときは借受人の負担とします。
5. 第1項に定める損害保険契約の保険料相当額は貸渡料金に含みます。
第8章 解 除
第31条(貸渡契約の解除)
1. 当社は、借受人が借受期間中に約款及び細則に違反したときは、何らの通知・催告を要せず貸渡契約を解除し、直ちにレンタカーの返還を請求 することができるものとします。この場合、当社は受領済の貸渡料金から、貸渡から解除までの期間に対応する貸渡料金および契約解除による 損害賠償額を差し引いた残額があるときはこれを借受人に返還するものとします。
第32条(同意解約)
1. 借受人は、借受期間中であっても、当社の同意を得て貸渡契約を解約することができるものとします。この場合、当社は、受領済の貸渡料金か ら、貸渡から解除までの期間に対応する貸渡料金を差し引いた金額を解約手数料として受領するものとします。
2. 借受人は、前項の解約をするときは、次の解約手数料を当社に支払うものとします。 解約手数料=(予定借受期間に対応する基本料金)-(貸渡から返還までの期間に対応する基本料金)
第9章 雑 則
第33条(相殺)
1. 当社は、約款及び細則に基づき借受人に金銭債務を負担するときは、借受人が当社に負担する金銭債務といつでも相殺することができるものと します。
第34条(消費税)
1. 借受人は、約款及び細則に基づく取引に課せられる消費税(地方消費税を含みます。)を当社に対して支払うものとします。
第35条(遅延損害金)
1. 借受人及び当社は、約款及び細則に基づく金銭債務の履行を怠ったときは、相手方に対し年率14.6%の割合による遅延損害金を支払うものと します。
第36条(代理貸渡事業者)
1. 当社に代わって他の事業者がレンタカーの貸渡を行なう場合(当該事業者を「代理貸渡事業者」という)には、約款中の「当社」と定めるところは、 「代理貸渡事業者」と読み替えることができるものとします。但し、「個人情報の取扱いについて」、第12条、第16条、第25条乃至第27条(但し、 レンタカーの故障・事故・盗難等が生じた場合の連絡先は、当社及び代理貸渡事業者とする)、第39条に関する事項は除くものとします。
第37条(準拠法等)
1. 準拠法は、日本法とします。 2. 邦文約款と、英文その他邦文以外の約款に齟齬があるときは、邦文約款を優先するものとします。
第38条(重要事項の情報提供)
1. 当社は借受人に対し、約款及び細則のうち、借受人の損害賠償責任及び営業補償責任の内容、当社の保険又は補償制度の内容及び条件並 びに借受人が講ずべき故障、事故、盗難時の措置、違反駐車 の場合の措置及び返還遅れとなる場合の措置等の重要事項について、貸渡前 に明確かつ平易な表現で情報提供するよう努めるものとします。
2. 借受人は、約款及び細則の内容について理解するよう努めるものとします。
第39条(約款及び細則の掲示等)
1. 当社は、当社のホームページなどで事前に告知したうえで、約款及び細則を改訂し、又は約款の細則を別に定めることができるものとします。
2. 当社は、この約款及び細則を改訂し又は別に細則を定めたときは、当社の営業店舗に掲示するとともに、当社の発行するパンフレット、料金表 及びホームページ上にこれを記載するものとします。これを変更した場合も同様とします。
第40条(管轄裁判所)
1. この約款、及び細則に基づく権利及び義務について紛争が生じたときは、当社の本店所在地を管轄する裁判所をもって専属的合意管轄裁判 所とします。
附則 約款は、令和5年6月1日から施行します。